近代人物調査部

アクセスカウンタ

zoom RSS 女優・飯島綾子 〜元祖・声優にしてマルチタレント〜 その2

<<   作成日時 : 2012/04/09 04:48   >>

トラックバック 0 / コメント 0

前回の女優・飯島綾子さんについてもう少し詳しく解説しましょう。
画像

上の画像は「狂った一頁」(1926年)より。飯島さん扮する娘の登場シーンです。
彼女が活躍したのは昭和初期。1925年〜1939年ごろまで舞台・映画・ラジオドラマ・レコード録音・日本舞踊などマルチな活動をされていました。
以前は児童劇(小学生くらいまでの子供向けの演劇)で活動されてた舞台女優でしたが、NHKをはじめとしたラジオ放送がスタートし、ラジオドラマが多く製作られるようになってからは、児童劇などで幅広い役を演じる女優として実績のある彼女に白羽の矢が立つようになりました。(勿論彼女のような俳優・女優さんは他にも多数存在していました。)

この当時は「声優」とは呼ばれず、「ラジオ役者」「ラジオ俳優」と呼ばれていました。
やがて彼女はラジオ役者の仲間入りを果たし、新聞の芸能欄やラジオ欄にも幾度となく彼女の名前が載るようになります。若い女性の役はもちろん、少女の役、はたまた少年の役もこなしていたという記録もあります。

また歌唱力にも定評があったため、作曲家の佐々紅華から声がかかり、歌手としての活動もスタートさせます。
判っているだけではコロムビア、ビクター、テイチクの3社で童謡・歌謡曲・御伽歌劇(子供向けオペレッタ風歌劇)のレコーディングを行っています。これは専業の歌手以外での、当時の女優としては異例のことです。

さらに1930年代には日本舞踊の師範「藤間勘秀」を名乗り、お弟子さんを多数抱えて舞踊家として活動していたこともありました。

ここまで聞くと、現在もある何かと通じるものがあると思われます。
そう、彼女は現在の人気声優(またはアイドル声優)にもっとも近い活動をされていたのです。
有名な女性声優に例えると、野沢雅子さん、小山茉美さん、林原めぐみさんに相当する方だったのです。
ごく最近だと幅広い役をこなし、CD(キャラクターソング)を多数出されているという点で沢城みゆきさん、釘宮理恵さんにあたると思われます。

戦前・昭和の初期にここまで幅広い活動をされていたので飯島綾子さんこそが「元祖・人気声優」と言えるでしょう。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

女優・飯島綾子 〜元祖・声優にしてマルチタレント〜 その2 近代人物調査部/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる