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zoom RSS 幻の歌姫・高井ルビー その2

<<   作成日時 : 2014/01/29 14:54   >>

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※前回「彼女のプロフィールが載った資料は見当たらない」と書きましたが、謹んで訂正いたします。なお画像は許可がいるため今現在は掲載できません。ご了承ください。

先日、「近代デジタルライブラリー」で以前見たことのある資料を見直したところ高井ルビーさんの初期のプロフィールが書かれた記事を発見しました。
その資料というのは、「日本歌劇俳優名鑑」(活動倶楽部社・1921年刊)の30ページに掲載されており、大まかな内容は以下のものでした。

芸名 高井爾美(たかい るみ)※「爾」は中国語発音で「ル(ěr)」
本名 天谷春音(あまや はるね)
年齢 18歳(数え年)
新星歌舞劇団に所属していた。
獏與太平(ばく よたへい、俳優であり劇作家の古海卓二の別名)によって才能を見いだされ、オペラ誌に「高井爾美嬢を紹介す」と掲載。
井上起久子の弟子。
掲載当時は生駒歌劇団に所属。当時の住所は奈良県にある生駒劇場内になっていた。


このように芸名は若干異なるものの「本名は天谷春音」「新星歌舞劇団所属」「井上起久子の弟子」など「にいちゃんのなつめろダイアリー」管理人・にいちゃん様が述べられた事実とほぼ一致しています。また当初は高井ルビーの生年を1904年(明治37年)と述べられていました(上記の資料では1921年当時数え年18歳であり、1904年生まれとわかります)。

ただ戦前歌謡研究家の大川晴夫氏が述べられた「高井ルビーは佐々夫人だよ」という言葉がどうもひっかかります。大川氏は勘違いされたのか、ほかの方の伝聞を鵜呑みにされたのか定かではありませんが、芸名・本名・年齢がはっきり書かれた資料がある以上、高井ルビー(公称1904年生)と佐々夫人・神田いゑさん(1895年生)は別人である可能性があります。
また、先述のにいちゃん様は「高井ルビーは(神田いゑと同じ)埼玉県(寄居町)出身らしい」とも聞いていたと言います。件の資料では出身地が書かれていなかったので埼玉県でもおかしくはないと思います。同一人物だとしたら、本名・年齢を偽って公開していたか、もしくは可能性は低いですが単なる誤植ということになります(現在でも芸能界では往々にしてそういう事実があります)。
私個人としてはたとえ別人だったとしても佐々氏のカフェーに勤めていた神田いゑさんと近しい人物かも…とも考えております。

彼女の事は引き続き調査を続けようかと思いますので新しいことがわかり次第掲載しようかと思います。

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